瑞穂町教育委員会の教育理念と具現化への取り組みは


 義務教育費国庫負担制度は存続すべきか廃止すべきか、教育基本法は改正すべきか堅持すべきか。ゆとり教育は見直すべきか否か。など、現在、教育問題がクローズアップされています。私は、この場では、その一つ一つに私の見解を申し述べることはいたしません。しかし、いずれにせよ、何らかの改革が必要であるという認識は多くの国民が持つところと思います。では、何をどうすれば改革できるのでしょうか。改革には何が必要なのでしょうか。
今日、盛んに改革改革と改革という言葉が流行しています。しかし、理念なき改革は、改革ではなく対策ではないでしょうか。今教育改革に求められるのは、理念の確立であると私は信じます。「人は自由であるのと引き換えに、何が与えられるのか」「人と社会とのかかわりとは何か」「人権とは何か」「国家の存立とは何か」「国際化とは何か」「芸術とは何か」といった、ある意味で、哲学的な領域まで踏み込んだ議論を重ね、共有すべき理念を創り、そして、その共有理念を具現化するための組織創り、体制創りがあるべきだと考えます。そして、一つ一つの施策が、理念に添ったものであるかを検証し、単に理想追究に終わることなく、現実を見据えながら、具現化されていくことが望ましい姿であると思っています。
本来、この理念の構築を行う機関の一つとして、教育委員会があるのですが、現在では、国の中央教育審議会などから、現状の教育委員会に対し「形式的な審議に終始することが多く、十分な話し合いや検討がされていない」とか、「実質の予算権限は首長にあり、議会のチェックも働く。また、国や都道府県の枠があり、教育委員会の独立性が保たれていない」とか、また、「現在の教育委員会の役割なら、最早不要ではないか」などの厳しい指摘や意見もあると伺っています。
わが町にも、当然教育委員会があります。瑞穂町教育委員会では、学校教育から生涯学習、文化事業、図書館、耕心館事業などなど、幅広い役割を担っています。また、各事業の充実に向けて、様々な取り組みもされています。しかし、肝心の、各事業への根幹となるべき理念が見えないという印象を私は持っています。果たして、現在、瑞穂町の教育委員会では、どのように国全体の社会状況を受け止めているのでしょうか。瑞穂町の状況をどのように分析しているのでしょうか。そして、各事業を通し、何を具現化しようとしているのでしょうか。その柱となるべき理念は何なのでしょうか。私は、町の教育機関が、自らの手で、瑞穂町の教育問題に対し、主体的、積極的な考えと理念の元に取り組まれたいと強く思い、次の2点について、教育長の所見を伺います。
(1)現在、町教育委員会では、どのような教育理念を掲げていますか。
(2)町教育委員会の教育理念に対し、行政では、具現化に向けてどのように取り組んでいますか。
以上で壇上での質問を終わり、再質問は自席より行います。
 
【再質問(案)】本質的な質問
@    教育委員会と教育行政の関係が、全国的に見て、形骸化しているとの指摘もある。瑞穂町では、この点について、どのように受け止めているのか。見直しが必要であると考えているか。
A    教育委員会ではどのように理念を創り上げているのか。プロセスは。
 
【再々質問(案)】−現実の話と苦言―
@    本年3月に行われた教育委員会の会議は、教育目標と具体的な取り組みを決める、大切な会議だと認識しています。しかし、委員会の議事録を見れば、教育目標は教育長命で提出されており、いわゆる行政側から出された目標に対し、教育委員から特に質問はなく、教育目標が決まっていました。おそらく事前に入念な打ち合わせはあったものと推察しますが、打ち合わせは、人権を侵害しないようにするための配慮に留めるべきで、教育目標を決めるような大切な内容であれば、会議の中で、教育関係者個々の責任ある意見や提案があることが、基本であると考えます。しかも、決定された瑞穂町の教育目標の内容がホームページにも出ていません。広報でも触れられていません。これでは、教育目標を具現化しようという意欲が見て取れない。これでは、地域で支える教育などできるはずもないでしょう。教育長の見解をお聞かせ願いたい。
A    事務執行上、教育委員会が存在しているのではなく、瑞穂町の学校教育、社会教育、文化事業など、いかにあるべきかという理念があり、その理念実現のために、事務執行が行われるべきであると考えますが、教育長の見解をお聞かせ願いたい。
――まとめ――(理解できる回答が得られた場合)
耕心館事業が貸し館事業になりました。心を耕すという現教育委員長の強い思いで、「耕心館」と命名された経緯があると伺っています。確かにこの問題は、議会で議決しましたが、元を正せば、教育委員会の積極的な意志の元に貸し館事業が提案されたのでしょうか。学校では現在男女混合名簿ですが、果たして教育委員会が積極的に導入を提案したのでしょうか。他にも思いつくところは多々ありますが、教育長の答弁から改善が期待できますので、この程度に留めます。
さて、角度を変えて質問致します。
現行の制度上、国や都から、教育委員会が好むと好まざるとに拘らず、下りてくる事業があることは認識しています。また、財政上や適切な人材確保などで、すぐには実現が困難なものもあるでしょう。現場との温度差を受け止め、理解と協力を求める話し合いの時間も必要でしょう。なかなか教育委員会の理念を具現化するのは、難しい問題もあることは認識しています。それゆえ、具現化に向けて取り組まなくてはならない事務局側のご苦労も感じます。しかし、最も大切なことは、教育関係者がお互いの立場を理解し尊重することと信じます。そのためには、自分の心とどう向き合い、相手とどういう心で向き合っていくかであると思います。今後、どのような心で教育委員会や教育関係者と接したいと考えているか最後に伺います。
【終わりに】
 今までの教育長の答弁から、教育長も現状の問題点を深く認識し、改善に向けて取り組む意欲も感じました。大いに期待しております。しかし、教育は、本来人任せにする問題ではないと私は思います。要求や批判は誰にでもできます。これからは、誰かに要求し、やらせること、お任せすること、あるいは批判することだけでなく、私たち一人一人が、個人として何ができるのかを考え、積極的に教育に参画し汗を流すことが、最大の教育改善策であると信じます。私も議会人という立場と、図らずも教育に携った経験を活かたいと、切に願う町民の一人であります。今後、瑞穂町の教育発展のために、微力ながら私も、教育関係者と共に汗をかく所存であることを申し添えて、一般質問を終わります。
 
【再々質問(案)】―「特に問題がない」OR「曖昧」な答弁の場合―
@    瑞穂町の中学生の学力が桧原についで、下から2番目に低かった。町教育委員会としての見解は?
―なぜ、低いのが問題なのか?(納得のいく答え例)
A 日本は鉱産資源を諸外国に依存している。そのなかで、経済発展を遂げたのは高い学力と技術。日本は加工貿易国である以上、学力低下は日本の国力を弱めることにもなる。また、戦後の復興が急速に実現した背景には、日本の高い学力が支えていたという歴史的事実を無視することはできない。また、瑞穂町の学力が低いという意識を町民が持つようになれば、瑞穂町民であることにコンプレックスを持つことにもなるかもしれない。従って、瑞穂町の学力向上に向けて、早急に取り組む。
B 急速な産業発展は、日本人に思いやりや感謝といった、心のゆとりを失わせた。学歴偏重により、生徒だけでなく親も、実社会で有益な知識や経験を学ぶより、目前のテストや入試といった、いわばテスト中心に軸足が置かれている傾向が見て取れる。また、このような考えの元では、実社会で有益な知識や技術力を高めようとしても、身につくものではない。また、学力の向上に目を奪われがちだが、児童の健全な発達も大切である。
  それゆえ、学力低下は決して望ましいことではないが、瑞穂町の学力問題をことさら大きく取り上げて、急ぎ問題解決に当たることは、生徒のみならず、保護者や地域に対しても、ゆとりや考える力を奪い、発達を促進するクラブ活動や、健全な遊びが損なわれるようなことになるのは遺憾である。従って、学力向上に向けて、授業改善等を行っていくが、あくまでも生きる力を育むことを主眼におきたい。
 
A    少人数学級への見解は
―少人数学級は理想として有効と考えられるか
 
B    公立の学校でも、教科によっては塾の講師にお願いしているところもある。また、民間出身の校長採用や、開かれた学校として、親や地域の方々が授業に参加しているところもある。また、特区を活かして英語教育を小学校から導入している学校もある。このような公立学校の取り組みは、町教育委員会ではどのような見解を持っているのか。
 
C    学校自由選択性についての見解は
 
D    国旗・国歌は対しての教育委員会の見解は
 
E    都では、教育目標を定めているが、極端な話、都市部と山間部では環境が異なっている。町では、都の教育目標に対し、どのように認識し、どうあるべきであると考えているか。
 
F    総合的学習の時間では、児童生徒が社会体験をしているが、一方で、一度の体験では、理想体験となりがちで、いわゆる、
 
G    小学生の教科書の中には、特に国語において、出版会社によって伝記を通して生き方を考えさせるものと、社会問題を取り上げて、生き方を考えさせるものがある。教育委員会としての見解は。また、中学校においては、英語の教科書が5年に一度見直され、学年の変わるときに教科書会社が変わることが多い。その度に、単語や文法で抜け落ちるケースがある。教育委員会ではどのように考えているのか。
 
H    不登校や引きこもりが増えている。
 
I    男女共同参画社会についての見解。
 
J    教育目標が公開されていない理由は
 
K    青少年問題協議会の活動について、防犯パトロールなどが行われているが、現場から、「有効なのか」といった声があげられている。教育委員会では青少年問題協議会に何を期待しているのか。見解は。
 
L    心を耕すという教育委員長の強い思いから耕心館と命名されたと伺っている。耕心館事業が貸館にもなった。議会では承認されたが、教育委員会のたっての希望だったのか伺いたい。また、それは、理念に沿った考えに基づいたものか伺いたい。
 
M    瑞穂町では、生涯学習活動や体育事業などに力を入れているが、補助金の問題では、各種団体から色々な点で指摘がされている。教育委員会といては、補助金について、どうあるべきであると考えているか。
 
N    文化と宗教は歴史的な経緯を考えれば、切り離せない部分もある。教育委員会としては、文化財と宗教との関係について、どのような見解を持ち、保護していきたいと考えているのか。
 
 
【再々質問(案)】
意見:町教育委員会と町行政機関おのおの、どういう心で相手と接し、どうゆう心で業務を行っているか。の問題ではないだろうか。
教育委員会では人間、社会、世界などについて、哲学的に捕らえて構築していく理念が求められる。一方教育行政では、予算や法律、条例をはじめ、現実的な事務レベルの事務執行を行っていかなくてはならない。私が見聞した限り、本来、理念があって、事務という流れが、逆転し、事務執行が優先されているように感じる。
@    町部局としては、先ほどの問題に対し、どのように改革改善を図っていくのか。また、町教育委員会としては、どのように改善改革を図っていくのか。
また、教育行政と町教育委員会の関係改善をどのように図っていく考えか。


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