優秀な人材を育成するための奨学金制度を創設しては


かつて日本では、優秀な人材の育成や壮大や夢に投資する役割は素封家が行っていました。例えば、慶応大学の創設者は福沢諭吉、早稲田大学の創設者は大熊重信と言われていますが、二人にキャンパスの土地を買い、校舎を建設し、教授を雇う資金があったのでしょうか。実は、2つの大学とも、灘吉右衛門という素封家が出資したとのことであります。ちなみに、灘の名前が残っているのは灘高校だけであります。出資の理由は、全国から優秀な人材を集め、その中でさらに選りすぐられた人材を養成し、諸外国に劣ること無い、国家を支える礎となるべき人物を輩出したいという福沢、大熊の思いに灘氏が共感したためである聞いています。
 また、そうした、地方から上京する志の高い学生達の生活費や授業料は、その多くが、これもまた地元の素封家が面倒をみたとのことであります。
 貧しい農家に生まれながら、学問を学び、外務大臣となって和平交渉に奔走した小村寿太郎、医学者となって大成した野口英世が代表的な例です。
 しかし、残念ながら戦後、GHQの強力な指導の元に財閥解体が行われ、また、相続税法も改正され、最高70%を超えています。これらにより、日本では、素封家による優秀な個人に出資することが困難になりました。ちなみに、こうした制度を日本に要求したアメリカは逆に素封家を作り出す制度を作りました。従って、相続税がありません。これにより、優秀であれば、国籍を問わず、個人が「これは」という人物に出資しているのです。 これが、アメリカが世界の頭脳流出の受け皿となっている背景であり、国家戦略の柱になっています。
 戦後、素封家が無くなった日本において、政府は、敗戦復興を優先させるため、弱者救済にウエイトが置かれるようになりました。それは、自己責任や公金への依存体質、社会性の欠如につながったと推察されます。そして、今日、日本人のモラルの低下が表面化しています。モラルの低下した社会、言い換えれば利己主義が蔓延した社会と言う事になるのでしょう。社会保険庁や官僚の天下りの問題など、戦後制度のもたらした負の意識の遺産といえるでしょう。
私は、こうした流れを断ち切る必要があると考えます。その施策一つが、ばら撒きがたの教育・福祉施策の見直しであります。これからは、努力している者、能力を有するものを、社会全体で育成しようとする意識の啓発と、そのために、どのような苦しい境遇に置かれても、努力次第で夢をかなえられる機会を創造するシステムに徐々に軌道修正していくべきであると考えます。
わが町には、それを実現させるチャンスが与えられたのです。ジョイフル本田からの1億5千万円の提供は、納税されたものではなく、寄付による基金です。
 この基金を、あくまでも弱者救済に充当するのか、それとも、子供たちや親御さんに夢や可能性を与えるものに充当するのか、またそのための中身をどうするのか、どのように啓発していくのか、人材育成に対する町側、教育委員会側の世間の実情、町民の実情への認識と人材育成への姿勢が試されていると考えます。そこで、改めて、町長並びに教育長に次の3点を伺います。
(1)学業・スポーツ・芸術等で、特に優れた能力を有する児童・生徒への支援は、現状の制度で十分足りていると考えているのでしょうか。
(2)傑出した人材を支援し、社会に送り出していこうという姿勢を町が示すことは、町内外にわが町の品格と社会貢献に対する意識の高さを知らしめるのもとなり、かつ、児童・生徒の皆さんに健全な目標を与える要因の一つになりえると考えます。そうした、人づくりまちづくりの観点からも、優秀な人材を町が積極的に社会に送り出していこうという考えを持つべきではないでしょうか。所見を伺います。
(3)そうした制度を創設しようとした場合、どういった問題が発生するとお考えでしょうか。何が懸案となるのか伺います。
以上で、登壇での質問と致します。
 
再質問
(1)実態調査(将来の夢、現在、打ち込んでいること、意識調査など)
《青梅泉中学のアンケート》
恥ずかしいこと・・約70%熱心に打ち込んでいる姿 
恥ずかしくないこと・・70%人前で歌うこと。
(2)教育委員会が主体で行うのか。(現在、教育委員会では、不登校や、基礎基本の徹底、放課後の指導など、課題が山積している。教育委員会関係者では、スケールの大きな発想で考えるだけのゆとりがないのではないかと危惧する。また、行政側では、人選等では基準主義の発想が強く、大胆な奨学金対象者の人選が困難なのではないかと考える。(準要保護1、5倍の根拠)ここは、選挙で付託を受けて当選した政治家がイニシアティブを取るべきではないだろうか。町長の見解を伺う。
(3)長期総合計画実施計画で、結論の時期が明示されていないが。


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